明日は広島県知事選挙の投票日です。
16年ぶりに首長が変わる大事な選挙。
夏の衆院選に続いて大事な選挙のはずなのに
いまいち盛り上がりに欠ける・・・(T_T) ウルウル
まぁ、名前の売れた候補者が居ないって事で県民の意識も下がってるのですが
一概に県民のせいにも出来ない状況を発見しました。
選挙になると選挙公報の掲示板が建ちますよね。
そう、あの番号が振ってあって候補者の顔写真が張ってある奴です。
今日、事務所近辺を歩いていて発見!
なんと、その掲示板に5名中2名のポスターが張ってない!
張り忘れ?
明日が選挙ですよね?
これまで多くの選挙掲示板を見てきましたけど
候補者のポスターが張ってない掲示板なんて始めてみた。
そりゃ、吉和は田舎で人口も少ないかもしれないけど
そんな田舎も管轄に入るのが『県行政』
そのトップになろうと立候補するにしては余りにお粗末。
ちなみに元県議からの鞍替え出馬の候補者も張って無かった。
こんな人たちに県政を任せていたのかと思うと
情けないやら恥ずかしいやら・・・
なんにせよ、今後数年を任せるのですから、慎重に選んで投票に行きたいものです。
私の好きな所の一つに高知が有ります。
まぁ、好きになった理由って言うのは
他の多くの人と同じように「坂本龍馬」
高校生の時に学校の図書館に有った
司馬遼太郎の『龍馬がゆく』を読んでから
憧れと親近感を持って高知って街を見てました。
大学受験の際にも高知を訪れて受験したのですが・・・(T_T)
それから何度となく伺ってる街。
その高知県の中の香美森林組合に視察に行ってきました。
作業道と搬出間伐(列状間伐)で
大きな成果を上げている森林組合です。
四国の山々は急峻な地形が多いのですが
その中に、11tトラックが縦横無尽に走れる作業道。
もちろん土質に助けられているところも有るでしょうが
その、気概には感激しました。
『誰かがしなくちゃいけないのなら私たちがやる。
それが私たちの仕事だ。
出来ない理由を探す暇が有ったら、出来るための工夫を考えろ。』
良いですね〜。
こんな森林組合が増えてくると
日本の森も大丈夫かも!
でも、ここでも問題になっているのが『材価』
昨年の同時期に比べて3割減。
そのデーターを目のあたりにすると
『さすがに厳しいです。』と組合長
このまま「木材は国際商品だから・・・」
と放っておいて良い状況なんでしょうか?
環境的にも何らかの対策が必要なのでは?
と、つくづく考えさせられた今回に視察です。
日本の山ってどんなに奥山に入ってもスギ・ヒノキが造林されています。
中にはこんな急峻なところまで・・・
よくあんなところに植えたよなぁ・・・
って、ところまで植林されています。
これを捉えて
「あんな採算性の悪いところに造林するのが悪い!」
と、一方的に馬事雑言を浴びせられていますが・・・
果たして???
そんな山に木が植えれられたのはいつのことでしょう?
おそらく今から40〜50年も前のこと。
木を植えるためには、そこに生えていた木を切る必要があります。
ちょっと時代を遡ってみましょう。
戦前から戦後にかけて日本はエネルギー需要が逼迫していました。
毎日の炊事にも事欠くほどに逼迫した状況の中で
唯一、存在するエネルギー源が『木材』だったのではないでしょうか?
ここに一枚の写真があります。

戦前の瀬戸内沿岸の写真です。
白く見える山肌は裸地化した部分。
伐採が進み植生が回復していない状態です。
そこから流れ出た土砂で浅瀬が出来、潮干狩りをしている風景です。
のどかに見える風景ですけど、山はかのごとく伐採が進んでました。
戦後になると、ますます逼迫したエネルギー事情と
その後に続く高度経済成長。
木材の需要はうなぎ登りだったことでしょう。
そんな需要に応える為に日本中の山は丸裸にされて
その跡地に植えられたのが『スギ・ヒノキ』
当時の木材価格を詳しくは知りませんが
日当の20倍近い価格だったと聞いたことがあります。
どんな山奥の場所でもそこにスギが生えていれば、
それこそ『宝の山』だったと思われます。
そんな時代だからこそ
全国各地、津々浦々まで造林が行われたのでしょう。
それこそ、今となっては到底採算割れするような場所にまで・・・・
その造林事業を行った人達は、多くが農村部の雇用対策として林業に従事していました。
そうです。
今、政府が行おうとしている『農業・林業で雇用対策』と同じ構図が
仕事の中身こそ異なりますが当時あったのです。
そして、エネルギー需要が満たされ、木材産業が外材に席巻された現在になって
当時植えられたスギは、一部がやっと使用可能な大きさにまで育ってきました。
「戦後の一斉造林が悪い!」と一言で済ますのは簡単です。
ですが、それによって過去に多くの人達が救われたのも事実です。
であれば、その当時植えられたスギ・ヒノキを
『不採算』の一言で見捨てるのはいかがなものでしょう?
たとえ採算が取れないのであれば
せめて、環境に悪影響を及ぼさないように手入れをしてあげるのが
私達、林業関係者の仕事だと思っています。
※ 林業を「職」としている立場からこのブログは書いています。
一般の方々の意見も聞きたいと思っておりますので
感想など有りましたら『コメント欄』にお願いいたします。
私のところにも丸太の注文が入ります。
「○○邸の材料をFAXしたけど、いつごろ納入できる?」
家一棟分の材料となるとかなりな量です。
大きいもので、直径36cm長さ6m
小さいもので、直径16cm長さ3m
合計すると40m3近くになるでしょう。
50年過ぎた手入れされている山から木を選んで伐採して、
一本の木を無駄のないように指定された寸法に造材して
重機を持って入って搬出する。
やはり1〜1.5ヶ月かかるでしょう。
天候のことも考えて
「2ヶ月くらいかかります。」
と答えると
「もうちょっと早うならんかな?」
工務店サイドから言うと
注文は取れた!
材料もはじいた!
4ヶ月後に着工するとして
加工・乾燥・製材を逆算すると
1ヵ月後には丸太をそろえたい。
なるべくその希望に添えるように頑張りますが
その増額分のコストを金額に乗せることはなかなか難しいのが現状です。
そして一般の方々からよく言われるのが
「私たちの欲しい商品を欲しいときに提供してくださいよ・・・」
すみません。
その欲しい商品って言うのがわからないのが現状です。
丸太が欲しいのか?
製品が欲しいのか?
丸太で有ればそれに答える努力をしていかないといけないと思います。
製品であれば・・・
上に書いた家のように直接私たちに希望が届くことはほとんどありません。
現在の木材の流通過程では分業化がはっきりしています。
林業・・・・・丸太を生産する。
製材業・・・丸太を製材する。
販売業・・・製材品を販売する。
販売業の中には、工務店さんやホームセンターのようなところも含まれます。
またそれ以降の加工品になると、それ専門の業種が入ってきます。
逆に見ますと販売から注文が製材所に上がって
それに見合った丸太が山側に注文が来る。
というのが現在の流れではないでしょうか?
中には林業で丸太を生産しながら加工まで
一貫して取り扱っているというところもありますが少数でしょう。
(私のところでも製材品販売や家具作成まで行っています。)
話がそれましたが
「国産材の納期」と言うことを考えると
広大な面積の山林の
どこに何があるか把握して
いつでも出せるように路網と山林を整備しておく必要があります。
決してどこかの倉庫のように
何番ラックの何段目からオートメーションで出荷できる。ようなものでは有りません。
じゃぁ、製材品の在庫をそろえないと!
と、なりますよね。
ところが現在の経済状況で在庫を持つとどうなるか?
これは九州で実際にあった話です。
国産材を使って家を建てている大手ビルダーさん。
年間100棟以上建てる為に
自社で製品の在庫を持つことにしました。
在庫と言っても、製材して天然乾燥をしながらの在庫。
いわば、製品の加工過程と同じなのかもしれないですね。
でも100棟分の在庫って言えばかなりな量です。
一軒に付き構造材だけでも20m3程度
それが100棟となれば2000m3。
まぁ、その半分の在庫にしても
金額に換算すれば、億の単位でしょう。
私たちは
「たいしたもんだ!頑張って欲しいなぁ!」
と応援してたのですが・・・
それを見た『銀行屋さん』が
「こんなに在庫をお持ちでしたら、うちとの取引は切らせていただきます。。。」
となったそうです。
そう、今の産業界では
不良だろうが優良で有ろうが
『在庫を持つこと=経営が危ない』
と判断されるみたいです。
結果、大手の企業は在庫を持たず
その日に必要なものだけを手当てして
そのしわ寄せは中小零細企業を経て生産者に・・・
ましてや葉枯材なんて、伐採から造材までに3〜6ヶ月間、山に放置です。
即対応が難しいのも現状です。
ですが、愚痴ってばかりいてもしょうがない。
出来ることは、頑張ってやりましょう。
私からのお願いは
もっと国産材を使ってください。
安定的に使用してもらえるなら
計画的に伐採も出来るようになるでしょう。
そして、もっともっと国産材が必要になれば
搬出間伐も進むことでしょう。
「使いたいけど、欲しい木材がないじゃないか!」
と言われるでしょう。
確かに現状では
「卵が先か、鶏が先か?」状態です。
ですが、少しずつでも先に進むには『需要』は必要不可欠です。
辛い事も多いけど、私は林業が好きです。
売り上げは少ないし、仕事はきついし
だけど、自然の中で仕事させてもらって
少しでも世の中の役(環境問題も含めて)に立てればと頑張ってます。
これからもよろしくお願いします。
次回は「戦後の一斉造林について」について・・・
※ 林業を「職」としている立場からこのブログは書いています。
一般の方々の意見も聞きたいと思っておりますので
感想など有りましたら『コメント欄』にお願いいたします。
最近ホームセンターで杉の角材(10.5cm角)を見ることが有ります。
何度か訪れると売れ残ってる奴が出てきます。
何故?と手に取って見てみると
『少し曲がってる。』『少しねじれてる。』
やはり、曲がってる木や、ねじれてる木より、真っ直ぐな方が先に売れて行きます。
例え、それを短く切って使うにしても、真っ直ぐな木から売れていきます。
何故木が曲がるのか?
それは、曲がった木から製材してるから・・・
曲がった木を真っ直ぐに製材すると
製材直後は真っ直ぐです。
ですが乾くに従って反対方向に曲がっていきます。
これが木の特性です。
山に木を植えるときには「3000本/ha」と言うのが基準になっています。
そのうち本当に真っ直ぐな木に育つのは条件の良いところで約3割。
苗木が不良だったりすると1割にも満たない、と言うのが現状です。
(もちろん、手入れを続けて・・・と言うのが条件です。)
そして、この曲がった木(形質不良木)を淘汰していく作業が間伐です。
間伐を続けながら100年後に500本くらいの山を作る。
これを目標に手入れを続けます。
ところが、3000本の木をいきなり500本に減らすと
気象害(風雪害)によって壊滅的な被害を受けますので
成長の過程を見ながら、5〜15年置きに何度か繰り返して間伐を行います。
現在では40年生くらい(2回目間伐)までは「切り捨て間伐」です。
手入れの行われていない山では60年くらいまで「切り捨て間伐」を行うことも有ります。
スギも40年くらいになると、結構な大きさになります。
大きな物では、目の高さの直径で20cmくらいにはなるでしょう。
その中で曲がった木を間伐して
山の中を歩きやすいように、小さく切っていきます。
皆さんも道路端で見かけたことがあるでしょう。
短く切ると、真っ直ぐに見える割合が多くなるから
「もったいない」
となるんでしょうね。
ところが流通の主流の長さ(3mまたは4m)にすると
曲がった物が多くなるんです。
では、そんな曲がってる木の価格はいくらなのか?
4m末口20cmをワイヤーで引っ張り出して
4tトラックに積んで市場まで持って行くと
売上げ 38000円
運賃 20000円
搬出 36000円
−−−−−−−−
合計 -18000円(赤字です)
もちろん搬出されれば補助金も有ります。
でも、補助を申請するには間伐された木の2/3を搬出すると言う条件が付きますので
もっと品質の劣った木(小さい・曲がりがひどい)も搬出しなくちゃいけないので
売上げはもっと下がり
補助金を頂いても赤字です。
そして持って行った先からは
「こんな役にもたたん木を持ってくるなよ!」と怒られてしまいます。
その赤字は誰が負担するのか?
事業体が負担してたら
あっという間に倒産です。
山主に負担をお願いすると
「それなら出すな!」
当然、そうなってしまいます。
だから、有る程度収入が見込めるような木になるまで(山になるまで)
切り捨て間伐を行っているのです。
決して「楽だから」とか「補助金がもらえるから」だけで
切り捨て間伐を行っているのでは有りません。
山の中に散乱する丸太。
本当は見てて辛いです。
だから、欲しい人が居れば、持って帰ってもらえるように山主さんにも話をします。
でも実際にはそんな便利なところで切り捨て間伐は殆ど有りません。
従業員が一日分の荷物(弁当・燃料・チェンソー、はては簡単な医療道具まで)を背負って
30分近く歩いて、切り捨て間伐の現場に向かいます。
だから、私は山主さんに提案します。
「今回は不良木の切り捨て間伐をしましょう。
5年から10年後には道を付けて搬出させてもらいます。
その時にはいくらかでもお返しできるように頑張ります。」
現在、山の資源が熟成されてきていると言われています。
それに伴って淘汰しなくちゃいけない不良木の量も増大してきています。
誰もが(山主さん・事業体)納得できるような事業を行うためにも
切り捨て間伐も必要だと思います。
次回は「国産材は何故電話注文に即納出来ないのか?」について・・・
※ 林業を「職」としている立場からこのブログは書いています。
一般の方々の意見も聞きたいと思っておりますので
感想など有りましたら『コメント欄』にお願いいたします。
先日も書いた「切り捨て間伐」
やはり賛否両論でしょう。
林業を職業にしている人達に言わせると「必要だ!」
林業の事を詳しく知らない人に言わせると「無駄だ!」
なぜこうもまっぷたつに意見が分かれるのでしょう?
おそらく、「業」と「資源」のどちらに重点を置くかで変わってきているのでは無いでしょうか?
「資源」としてみた場合には
いくら小さくても何十年もかけてせっかく育った「木」だから
無駄にするのはもったいない。
だから、それ(間伐材)を放置するのは悪いことだ。
に、なるのだと思います。
一方、「業」としてみた場合には
売上げからコストを差し引いた物が「利益」です。
コストの方が高くなるようで有れば赤字で有り
それを優先することは出来ません。
私は「業」として「林業」を選択しています。
会社としての利益も必要ですし
山主さんに「返金」(利益の還元)する事も必要だと思っています。
そのあたりを数字を交えて
次回に書いていこうと思います。
ついでに「何故利益の出ないところまで植林されているのか?」
についても、書いてみたいと思いますので
お暇な方は、次回以降にご期待(?)ください。
夏の総選挙で民主党政権になって
直接国民のために・・・
なんて言ってるけど
それなら全国民非課税にするのが一番なんだけどなぁ(^_^;)
さて、われわれの業界と言えば
補正予算が棚上げになった時点で
今年の事業は半分中止!
作業道を作る事業を8月末に事業計画を提出して
9月中旬から工事を始めると
何とか雪が降る前には出来る!
と、目論んでいたのだけど
9月に入って早々に棚上げ・・・・
ようやく先日内示が来ましたけど
これから本申請して
工事に取り掛かれるのは、11月???
雪が降るまで1ヶ月も無い!
全く意味のない補正予算だったなぁ。。。
おまけに、このところの発言。
特に国家戦略室の菅大臣。
「切捨間伐は必要ない!そんなものに補助金は不要!」
中途半端に林業をかじってると、こんなとんでもないことを言い出すんだよなぁ(T_T)
しかし、力を持った人間の発言となると
戦々恐々
無理矢理にでも間伐材は山から出せ!
使い道は君たちで考えろ!
価格は「木材は国際商品」だから、我慢しろ!
そりゃ、無茶だよ。
もともと植える時に、ある程度(3割以上)は切捨て(間引き)するつもりで植えます。
品質の悪い木、他の木に悪影響を与える木
それらを間引くことを前提に多く植えてます。
そんな不良木まで市場に解き放つと
ますます木材価格は下がる事だろう。
これ以上林業を苦しめないで欲しいなぁ。
それに加えて、「緊急雇用で建設業から林業へ」??
一方的に無茶苦茶な理由で公共事業を廃止して
これ以上失業率が下がるのを防ぐために
建設業から林業?
林業の現場ってそんなに甘いもんじゃないぞ!
技術と知識の集大成だぞ!
なんだか
人気取りと厄介払いのために利用されそうな雰囲気。。。
身の振り方を考えなくちゃ(^_^;)




